にんべんに橋と書く「僑」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「僑」の読み方と意味について解説します。
にんべんに橋で「僑」の読み方
「僑」の読み方は音読みでは「キョウ」、訓読みでは「かりずまい」「やど?る」です。
「僑」の意味や解説
「僑」とは、「仮に住まうこと」もしくは「別の場所に移住すること」を意味する言葉です。
「僑」の本来の意味は「生まれた場所や育った場所あるいは長年住んだ場所など縁の深い土地を離れて別の場所に移り住むこと」です。
慣れ親しんだ場所から離れて住まいを移すことを意味し家を建て直すために他の場所に住んだり転勤先で生活したりといった一時的な移住を表すほか、祖国を離れ外国に移り住むなど生活の本拠を別の土地へ動かす意味でも使われます。
本拠となる場所は離れているものの精神的なルーツは元の土地にある様子を表す言葉であり、アイデンティティとしては移り住んだ先ではなく元々の土地に根ざしています。
「僑」の熟語での使い方や使われ方
・『華僑』【かきょう】
「海外に移り住んだ中国系の人」を指す言葉です。
中国にルーツを持つ人のうち中国国内ではなく海外で生活する人を表します。
もともとは異国を放浪してその土地に住んだ人や金を稼ぐ目的で海外に出た人など一時的に海外に住んでいる中国系の人を指す言葉でしたが、そのような形で海外に移り住んだ人がその土地に定着し子孫を増やしたことにより海外で暮らす中国系の人全般を指す言葉として使われています。
海外で暮らしていても中国の国籍を持つ人を指す言葉であり、居住国の国籍を有する人の呼び方は「華人」です。
・『僑居』【きょうきょ】
「一時的に住む住居」を意味します。
別に場所に移ることを前提に住んでいる仮住まいを指します。
まとめ
「僑」は日常的に使う機会が多い言葉ではありませんが正しい意味と読み方を知っておきましょう。