この記事では、「儂」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに農で「儂」の読み方
「儂」という漢字の音読みは「ドウ・ノウ」で、訓読みは「わし・われ」になります。
「儂」という漢字を音読みの「ドウ」と読む熟語は、現代の日本語にはほぼありません。
中国古典で「儂家(どうか」という言葉の読み方はあります。
また「懊儂(おうのう)・我儂(がのう)」などの熟語において、「儂」を音読みの「ノウ」と読むことができます。
「儂」の漢字は、一人称の俗称として「わし・われ」と訓読みしますが、近世以前は二人称・三人称として「わし・われ」と読まれることもありました。
「儂」の漢字の意味や解説
「儂(わし・われ)」の漢字の意味は、「自分を意味する一人称の人代名詞」です。
一人称の「わたし(私)」の音が変化して、「わし(儂)」の言葉が生まれたとされます。
「儂」は、現代では「一人称の俗語」としての意味合いが強くなっています。
今では「男性の一人称の俗語」ですが、江戸時代の近世より前の時代には「親しい相手に対する女性の一人称の俗語」としての意味もありました。
古語の「儂」は、「かれ(彼)を指す三人称の俗語」を指していることもあります。
「儂」の熟語での使い方や使われ方
・『懊儂』【おうのう】
「懊悩の異字表現」ですが、現代では実際に「懊儂」という漢字表記が使われることはまずありません。
「苦しんだり悲しんだりして身もだえる」といった意味を持っている熟語です。
・『我儂』【がのう】
「自分自身を意味する一人称の意味合い」で使用されている言葉になります。
・『儂家』【どうか】
「中国古典の詩歌・文章において“私・我”を意味する言葉」として使われています。
・『儂人』【どうじん】
「古代から中国南西部を居住地域としている苗族(びょうぞく)・ミャオ族」のことを指している熟語です。
まとめ
この記事では、にんべんに農と書く「儂」の読み方・意味・使われ方を詳しく解説しましたがいかがでしたか。
「儂」という漢字について詳しく調べたいときには、この記事の解説を参考にしてみてください。