やまいだれに此と書く「疵」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「疵」の読み方と意味について解説します。
やまいだれに此で「疵」の読み方
「疵」の読み方は音読みでは「シ」、訓読みでは「きず」「やまい」「そし?る」です。
「疵」の意味や解説
「疵」とは、「本来の様子とは異なる悪い状態」を意味する言葉です。
ケガしたり痛めたりしてできた「きず」や体調を崩している「やまい」など体が本来の調子ではなく悪い状態にあることを表します。
人の体が正常ではないところから転じて「あやまち」「欠陥」「失敗」など悪い結果を招く行いという意味でも使われる言葉です。
自分が悪い状態になるだけではなく他人を悪い状態にする行為の意味でも使われる言葉で「他人を傷つける」「悪口を言う」という意味もあります。
部分的に損なわれている個所を表す場合は一般的に「傷」という漢字が使われますが「疵」と「傷」は基本的に同じ意味合いです。
「疵」の熟語での使い方や使われ方
・『瑕疵』【かし】
「きずや欠点」を意味します。
法律用語として使われている言葉で損なわれている品物や欠点のある製品など通常期待される品質を欠いているさまを表します。
契約内容に問題があったり不動産物件に欠陥があったりなど物理的な損耗だけではなく落ち度や問題点などの意味も含む表現です。
・『細疵』【さいし】
「こまかいきず」を意味します。
大きなものではない小さく損なわれただけのきずを指す言葉です。
物理的なきずだけではなく些細なミスやほんのわずかな欠点などに対しても使う表現です。
・『疵薬』【きずぐすり】
「きずの治療に使うくすり」のことです。
痛めたところの治療に使う塗り薬などの外用薬を指します。
まとめ
「疵」はさまざまな意味で使われる言葉です。
それぞれの意味と読み方を正しく理解して使いましょう。