この記事では、「叭」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに八で「叭」の読み方
「叭」という漢字は音読みで「ハツ」や「ハチ」、「ハ」と読み、訓読みでの用法はありません。
「叭」の意味や解説
「叭」には「楽器の喇叭(ラッパ)に用いられる漢字」としての意味が含まれています。
「叭」は口の象形である「口へん」に2つに分かれているものの象形である「八」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「ラッパ」は金管楽器の一種であり、楽器へ息を吹き込む際に振動する唇の音を金属管で増幅して音を鳴らすのが特徴です。
漢字では「喇叭」と表記され、「ラッパ」という名称についてはサンスクリットで「叫ぶ」を意味する「rava」に由来する説、その「rava」に由来した中国語「喇叭(laba)」に由来する説、蒙古名「rapal」に由来する説が挙げられていますが、定説には至っていません。
「叭」の熟語での使い方や使われ方
・『喇叭虫』【らっぱむし】
「繊毛虫類ラッパムシ科の原生生物」を意味する言葉です。
・『喇叭節』【らっぱぶし】
「明治時代の流行歌」を意味する言葉です。
・『喇叭飲み』【らっぱのみ】
「ラッパを吹くように瓶入りの飲み物を瓶の口から直接飲むこと」を意味する言葉です。
・『喇叭水栓』【らっぱすいせん】
「スイセンの一種」を意味する言葉です。
・『喇叭手』【らっぱしゅ】
「ラッパを鳴らす役目の者」を意味する言葉です。
「叭」の慣用句での使われ方
・『喇叭を吹く』【らっぱをふく】
「大口を叩く」や「ホラを吹く」、「大言壮語する」を意味する慣用句です。
まとめ
「叭」は音読みで「ハツ」や「ハチ」、「ハ」と読む漢字でした。
「叭」には「ラッパの漢字表記に用いられる漢字」としての意味が含まれており、「喇叭(らっぱ)」に関係する言葉として用いられています。