この記事では、「嘸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに無で「嘸」の読み方
嘸は音読みで、ふとぶ、むと読む事が可能な漢字です。
訓読みでは、さぞと読む事が出来ます。
「嘸」の意味や解説
文字表記を見れば即座に理解出来る事でしょうが嘸は、口へんの横に無の文字を付け足す事によって成立した漢字です。
そんな嘸は、さぞとかさぞかし等、推量を表す語や、はっきりしない様子といった意味を持っています。
画数は全部で15画で、漢字検定では1級クラスとなっていますが、現在の常用漢字には含まれてはいません。
なので普段の生活の場で、この漢字を見たり使用する機会は少ないです。
「嘸」の熟語での使い方や使われ方
・『嘸然』【ぶぜん】
「怪訝な振り」といった意味を表す言葉として、この嘸然は使用されています。
・『嘸かし』【さぞかし】
「さぞをより強めていう語」として、利用されているのです。
ちなみにさぞは、未知の経験を目前にあるかの様に想像したり、他者の経験に共感する様子等の意味を持っています。
・『嘸な』【さぞな】
「如何にもその様に」とか「さだめし、きっと」といった意味を所有する言葉として、この嘸なは利用されているのです。
まとめ
口へんの隣に無の文字を付け加える事によって完成した嘸は、音読みでふとむ、ぶと読み、訓読みではさぞと読む事が出来る漢字です。
更に、さぞやさぞかしといった様に推量を示す語や、はっきりしない様といった意味を有する漢字として使われています。
とはいえ常用漢字からは外れてしまっている関係で、新聞や雑誌、テレビ等のメディア関連では基本的には、使用されていない漢字となっているのです。
お陰で日常生活の中で、この漢字は目にしたり用いるケースは限定されているため、現代人にとってはそれ程馴染みがない漢字の1つと言えます。