この記事では、「堵」の読み方を分かりやすく説明していきます。
土へんに者で「堵」の読み方
「堵」という漢字は訓読みでは「かき」と読み、音読みでは「ト」や「ツ」、「ジャ」や「シャ」と読みます。
「堵」の意味や解説
「堵」には「かき」や「かきね」、「へい」、「防ぐ」や「遮る」という意味が含まれています。
「堵」は土地の神を祭るため、柱状に固めた土の象形である「土へん」に台の上にしばを集めて、積んで火を焚く象形である「者」を組み合わせ、「両側の板のあいだに粘土を入れて、つき固め、重ね上げる方法で作られた土の壁」を意味する会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「堵」の熟語での使い方や使われ方
・『堵列』【とれつ】
「大勢の人が垣のごとく横に並んで立つことやその列」を意味する言葉です。
・『安堵』【あんど】
「気掛かりなことがなくなり、安心すること」や「垣根の内の土地で安心して暮らすことやその場所」、「中世において、土地の所有権や知行権、領有権などを幕府や領主が公認したこと」を意味する言葉です。
・『環堵』【かんと】
「家の周囲を取り巻いている垣根」や「小さな家」、「貧しい家」、「狭い部屋」を意味する言葉です。
・『田堵』【たと】
「平安時代において、荘園や公領の田畑を耕作し、年貢や公事を納めた農民」を意味する言葉です。
「堵」の地名での使われ方
・『甲賀町田堵野』【こうかちょうたどの】
滋賀県甲賀氏に所在する地名です。
・『安堵町』【あんどまち】
奈良県生駒郡に所在する地名であり、「東安堵」と「西安堵」があります。
まとめ
「堵」は訓読みでは「かき」と読み、音読みでは「ト」や「ツ」、「ジャ」や「シャ」と読む漢字でした。
そして、「堵」には「かき」や「かきね」、「へい」、「防ぐ」や「遮る」という意味が含まれています。