この記事では、「按」の読み方を分かりやすく説明していきます。
手へんに安で「按」の読み方
「按」という漢字は訓読みでは「按(おさ)える」や「按(かんが)える」、「按(しら)べる」と読み、音読みでは「アン」や「アツ」、「アチ」と読みます。
「按」の意味や解説
「按」には「おさえる」や「撫でる」、「揉む」、「調べる」、「問いただす」、「考える」、「順序良く並べる」という意味が含まれています。
「按」は5本指のある手の象形たる「手へん」に両手を重ねて、跪く女性と家の屋根の象形である「安」を組み合わせ、「動かないように安定させる」や「押しとどめる」、「手で押さえる」、「引き留める」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「按(あん)ずる」は「考えを巡らす」や「調べる」、「撫でる、とりわけ、刀の柄の部分に手をかける」という意味を表す言葉です。
「按」の熟語での使い方や使われ方
・『按察』【あんさつ】
「調べて問いただすこと、とりわけ、行政上や政治上のものについていう語」を意味する言葉です。
・『按手』【あんしゅ】
「キリスト教において、手を人の頭に置き、精霊の力が与えられるように祈ること」を意味する言葉です。
・『按摩』【あんま】
「手で筋肉を揉みほぐし、血行を改善させることによって、肩こりや疲労などを治療する療法」を意味する言葉です。
・『按分』【あんぶん】
「基準となる数量に比例して、物を分けること」を意味する言葉です。
まとめ
「按」は訓読みでは「按(おさ)える」や「按(かんが)える」、「按(しら)べる」と読み、音読みでは「アン」や「アツ」、「アチ」と読む漢字でした。
そして、「按」には「おさえる」や「撫でる」、「揉む」、「問いただす」などの意味が含まれています。