この記事では、「搗」の読み方を分かりやすく説明していきます。
手へんに島で「搗」の読み方
搗は、訓読みでとうと読む事が可能な漢字です。
更に訓読みでは、つとかたた、うやかといった読み方が出来ます。
「搗」の意味や解説
漢字表記を見れば理解出来る様に搗は、手へんの横に島の漢字を付け足す事で成立した漢字です。
うつや臼でつく、たたくとかつくという意味を持つ漢字として、用いられています。
そんな搗は英検1級レベルであり、常用漢字には含まれていません。
そのため日常生活で見掛ける事は余りなく、大半の人にとっては馴染みがない漢字の1つとなっているのです。
「搗」の熟語での使い方や使われ方
・『搗ち合う』【かちあう】
「物同士がぶつかり合ったり衝突する事」といった意味に使われたり、「幾つかの事態が同時に起こる」という意味の言葉として使用されています。
・『搗ち上げ』【かちあげ】
「相撲の立ち合いで相手が頭を低く出した時に、相手の上半身を下からはね上げる事で相手を起こす技」という意味の言葉です。
・『搗ち栗』【かちぐり】
「栗の実を干して臼で軽くついた上で、渋皮や殻を取り除いたもの」を指し示す言葉として利用されています。
かちが勝ちと同音であるが故に、出陣や正月、祝勝に用いられていたのです。
まとめ
手へんの横に島の漢字を加える事で誕生した搗の漢字は、音読みでとう、訓読みでかやつ、たた等の読み方が出来ます。
そんな搗は、つくや臼でつく、うつとかたたくといった意味を表す漢字として駆使されているのです。
もっとも現在では、常用漢字外となっている漢字であるため、新聞や雑誌、テレビ等でこの漢字を見掛ける事は基本的にはありません。
なので現代人にとっては余り馴染みがない漢字であり、相撲用語として見る事もある搗ち上げの搗ちも、かち上げと平仮名で表記される事も多いです。