手へんに日と土と書く「捏」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「捏」の読み方と意味について解説します。
手へんに日と土で「捏」の読み方
「捏」の読み方は音読みでは「ネツ」「デツ」、訓読みでは「こ?ねる」「つく?ねる」です。
「捏」の意味や解説
「捏」とは、「手で揉みほぐすように柔らかくなるまでまぜること」を意味します。
一般的にはひき肉や魚のすり身など食べ物に対して用いる表現で細かく砕かれたものやつぶ状のものなどの材料を握りこむようにして潰し全体がまとまるように混ぜる行為を表します。
一般的に食材を混ぜてまとめる行為は「こねる」という表現を使いますが元の食材の形をつぶしながら混ぜてまとめる行為を指す言葉として「つくねる」という表現があり、つくねることを表す言葉が「捏」です。
肉や魚を細かく叩いて団子状にしたものを「つくね」といいますがこの呼び方は素材をつくねるところに由来しています。
バラバラの状態を混ぜるようにしてまとめあげ形にする動作を表し何もないところから形作っていく様子から転じて真実ではないことを作り上げる、つまり「でっちあげ」という意味でも使われます。
「捏」の熟語での使い方や使われ方
・『捏造』【ねつぞう】
「ありもしないことを真実であるかのようにでっちあげること」を意味します。
人を騙すために悪意をもって行われる偽装や偽造を表す言葉で、全く真実性のない明らかな嘘に対して用いる表現です。
・『捏芋』【つくねいも】
「握りこぶしのような形をした山の芋」を指します。
別名を大和芋といいすりおろしてとろろ汁にして食べるのが一般的です。
粘り気が強く味わいも濃厚で料理のつなぎとしても使われます。
まとめ
「捏」は手を使った動作を表す言葉ですがそこから転じた意味でも広く使われています。
日常ではあまり使わない表現ですが正しい意味と読み方を知っておきましょう。