この記事では、「腓」の読み方を分かりやすく説明していきます。
月へんに非で「腓」の読み方
「腓」という漢字は訓読みでは「こむら」、「こぶら」、「ふくらはぎ」と読み、音読みでは「ヒ」や「ビ」と読みます。
「腓」の意味や解説
「腓」という漢字には人体における「こむら」や「ふくらはぎ」(=すねの裏側の膨らんだ部分)という意味が含まれています。
「腓」は肉の象形である「肉月」に互いに背を向け、左右に開く象形である「非」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
訓読みの1つにある「こぶら」ですが、これは「ふくらはぎ」を意味する古語であり、「こぶら」が変化して「こむら」になったとされています。
「腓」を使った例文
・『腓(ふくらはぎ)を痛めてしまったので、シップを貼って応急処置をした』
「腓」の熟語での使い方や使われ方
・『腓返り』【こむらがえり/こぶらがえり】
「こむら=ふくらはぎの筋肉が痙攣を起こし、引きつること」を意味する言葉です。
・『手腓』【たこむら/たくふら】
「腕の内側の肉の膨れている部分」を意味する言葉です。
・『腓骨』【ひこつ】
「下腿骨の1つであり、脛骨の外側にある細い骨」を意味する言葉です。
・『腓腹筋』【ひふくきん】
「下腿の後ろ側にある屈筋、ふくらはぎをつくる筋肉」を意味する言葉です。
・『腓腸筋』【ひちょうきん】
腓腹筋の旧称です(はいちょうきんという読み方もありますが、これは誤読になります)。
まとめ
「腓」は訓読みでは「こむら」、「こぶら」、「ふくらはぎ」と読み、音読みでは「ヒ」や「ビ」と読む漢字です。
そして、「腓」には人体における「こむら」や「ふくらはぎ」という意味が含まれています。