木へんに既と書く「概」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「概」の読み方と意味について解説します。
木へんに既で「概」の読み方
「概」の読み方は音読みだと「ガイ」「カイ」、訓読みだと「おおむね」です。
「概」の意味や解説
「概」には「厳密ではないがほぼ全て」という意味があります。
話の内容の細かい部分では違いがあるもののほとんど全て正確である場合は「おおむね合っている」と表現します。
細かい部分を気にせず全体を見ればあっていると判断できる状態に対して用いる表現であり、人によって基準は異なるものの一般的には90%程度以上を表す意味で用いられる表現です。
基本的には話の内容や事のあらましなどに対して用いる表現ですが、話し言葉だけではなく論文や記事など書き言葉に対しても使います。
その他に「目で見えないが雰囲気で感じ取れる様子やおもむき」という意味もあります。
「概」の熟語での使い方や使われ方
・『概要』【がいよう】
「重要な点をまとめた大体のあらまし」を意味します。
詳細は省かれているもののそれを知れば大体の事の次第を理解できる全体の情報を表す言葉です。
・『気概』【きがい】
「様子から伝わる気持ちの入り具合」を意味します。
どの程度強い気持ちを持っているのか、外部から見て取れる気持ちの強さを指す表現です。
・『概況』【がいきょう】
「おおよその状況」を意味する言葉です。
平均株価や相場動向など個別銘柄の値動きではなく市場全体の状況を表すときに用いられる表現です。
まとめ
「概」は厳密ではない意味での全てを表す言葉です。
人により感覚は異なりますが全てと判断しても良いくらいのほとんどを指す意味で使われるので、誤解のないように言葉のニュアンスを理解しておきましょう。