木へんに毛が三つの「橇」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「橇」の読み方と意味について解説します。
木へんに毛が三つで「橇」の読み方
「橇」の読み方は音読みだと「キョウ」「セイ」「セ」「ゼイ」「セツ」「セチ」、訓読みだと「そり」「かんじき」です。
「橇」の意味や解説
「橇」を「そり」と読む時の意味は「雪や泥の上を滑って進む乗り物」を指す言葉です。
雪上や泥面などよく滑る路面の移動に用いる乗り物で、車輪のように路面をしっかりと踏みしめて進むのではなく摩擦の少なさを利用し滑るように移動します。
「そり」自体に動力はなく人や動物が牽引したり坂を上から滑り降りたりして使う乗り物です。
「橇」を「かんじき」と読む時の意味は「雪上を沈まずに歩くための履物」です。
降り積もった柔らかい雪の上を歩こうとすると体重で身体が沈んでしまい雪の中に埋まってしまいます。
雪との接地面を広くとり体重を分散することで沈まず歩けるようにする履物が「かんじき」です。
靴やわらじなど履物を履いた足に重ねるように履いて使います。
「橇」の熟語での使い方や使われ方
・『馬橇』【ばそり】
「馬が引いて走るそり」を指す言葉です。
人間よりも体が大きく力も強い馬は荷車などを引くのにも使われますが、深い雪が降り積もる雪国では荷車の代わりにそりを引きます。
動き出しは大きな力がいるため御者はもそりを押して走り勢いをつけ、滑り出たら飛び乗って移動します。
・『犬橇』【いぬぞり】
「犬に引かせて走るそり」を指します。
寒さに強い犬種の犬を数頭から十数頭集めて引かせるそりで、群れとして協力しなながら牽引する必要があるためそりを引く犬には特別な訓練が施されます。
まとめ
「橇」は雪国や湿地帯だけでなく工事現場での資材移動などにも使われる身近なものです。
漢字が使われる機会は少ないので正しい読み方と意味を知っておきましょう。