この記事では、「楯」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに盾で「楯」の読み方
楯の漢字は、音読みでじゅんと読む事が可能です。
更に訓読みでは、たてと読めます。
「楯」の意味や解説
楯の漢字は、見れば分かる様に木へんの横に盾の漢字を付け足す事によって成立した言葉です。
そんな楯は、矢とか槍を防ぐ防具や、たてという意味を示す事が出来ます。
ただし木へんがない盾の漢字でも、同じたての意味を表す事が可能である点がややこしいです。
もっとも木へんが付く事から分かる様に、楯の方は、基本的に木製のたてを指し示す漢字となっています。
「楯」の熟語での使い方や使われ方
・『楯鱗』【じゅんりん】
「エイやサメ類等に見られる鱗」という意味を表す言葉です。
ただしサメは密集する事で鮫肌になっていますが、エイの方は鱗が散在しています。
・『楯座』【たてざ】
「南天にある小星座の事であり、鷲座の南西、天の川の中に存在する星座」を示す言葉として用いられているのです。
・『楯状地』【たてじょうち】
「先カンブリア時代の高度変成岩や結晶質火成岩が広く露出している低くて平らな地域」を表現する言葉として、利用されています。
まとめ
木へんの横に盾で構成される楯の漢字は、音読みではじゅん、訓読みではたてと読む事が可能です。
たてや矢等を防ぐための防具、という意味で用いられる漢字となっています。
加えて木へんのない、盾の漢字でもたての意味を有する点が厄介ですが、こちらの楯は木へんが付く事からでも分かる様に、木で出来たたてを表現する言葉として用いられているのです。
つまり同じ防具のたてでも、鉄製や革製のものは、盾と表記するのが正解となります。
その上、盾の方は常用漢字に含まれていますが、楯の方は常用漢字外である事から、日常的にそこまで多く見掛ける漢字ではありません。