この記事では、「栖」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「栖」の読み方
「栖」は音読みでは、「サイ」、「セイ」と読みます。
また、訓読みで「す」、「す(む)」、「すみか」と読みます。
「栖」の意味
「栖」は鳥や昆虫、または他の動物の巣や、子育てする場所、すむ場所のことを意味しています。
あるいは、人の住むところ、すみかを表しています。
他にも、良くない者同士が集まる場所を指しています。
それ以外では、蜘蛛(くも)が張った網の意味もあります。
また、「栖」は「棲」と表すこともできます。
「栖」は木へんに西と書きますが、「木」は「き」、「たちき」、「ざいもく」などを表しています。
そして、「西」は「にし」、「方角名」、「西洋」などの意味があります。
「栖」の場合の「西」は、竹籠(たけかご)を表現した文字で、鳥が木に巣を作る様子を表しています。
「栖」の例文や使われ方
・『「栖栖(せいせい)」は「棲棲」とも表し、慌ただしく、忙しいさまを意味しています』
・『彼らは新たな栖(すみか)を見つけたようで、この場所から去って行きました』
・『私たち夫婦はこの場所を、終(つい)の栖(すみか)とすることにしました』
まとめ
「栖」と関連した語としては、「巣」、「塒(ねぐら)」、「巣穴(すあな)」、「住処(すみか)」、あるいは「アジト」などが挙げられます。
また、諺(ことわざ)で、「虎は千里の藪に栖む(とらはせんりのやぶにすむ)」があります。
これは虎が千里もあるような広々とした藪にすんでいることから、優れた人物は、狭いところにとどまらず、広大で奥深い環境にいるというたとえになっています。
言葉の読み方や意味を知って、適切に使えるようにしていきたいものです。