火へんに某と書く「煤」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「煤」の読み方と意味について解説します。
火へんに某で「煤」の読み方
「煤」の読み方は音読みでは「バイ」、訓読みでは「すす」「すす?ける」です。
「煤」の意味や解説
「煤」とは、「物が燃える時に出る煙に混じった黒い粒」のことです。
物を火で燃やすと煙が出ますが煙をよく見ると灰白色の気体だけではなく黒く小さい微細な固体が混じっています。
物を燃やした時に出る煙に混じった黒い粒を「煤」といいます。
暖炉やかまどなど物を燃やす設備を長く使用すると内側が黒く変色しますが変色の原因になっているのが煙に混じる「煤」です。
「煤」は炭素の微粒子であり壁などに付着したものは黒い汚れになって残ります。
煙突のような細長い管の内側に付着して溜まると空気の流れが悪くなってしまうため定期的に取り除かないと燃焼効率の低下を招きます。
かまどや囲炉裏など屋内で火を炊く習慣があった古い日本家屋では生活で出たほこりと炎で上がる煙が混じり合って天井に付着し汚れになりますが煙とほこりが混じってできた天井の汚れも「煤」の一種です。
「煤」の熟語での使い方や使われ方
・『煤煙』【ばいえん】
「すすが混じった煙」を意味します。
一般的には有害物質を大量に含んだ煙を指す言葉で、工場などから排出される有害物質除去処理が行われていない汚れた煙を表します。
・『煤払』【すすはらい】
「新しい年を迎えるにあたりたまった煤や汚れを掃除する年中行事」を指します。
一般的には「大掃除」と呼ばれる年末の大掛かりな清掃のことで、古い日本家屋では屋内に煤汚れが多かったことからできた行事です。
一年でたまった煤汚れを払いきれいな状態で正月を迎えるために行われます。
まとめ
「煤」は日常ではあまり使いませんが環境汚染にも関わる言葉なので正しい読み方と意味を知っておきましょう。