この記事では、「璞」の読み方を分かりやすく説明していきます。
王へんに僕の右側で「璞」の読み方
「璞」という漢字は訓読みでは「あらたま」と読み、音読みでは「ハク」と読みます。
「璞」の意味や解説
「璞」には「あらたま」という意味が含まれています。
「璞」は3つの玉を紐で縦に通した象形である「王」に「?」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「あらたま」とは「掘り出したままで、まだ磨かれていない玉」や「その真価や完成された姿をまだ顕現させていないが、素質を持っている人」という意味を含める言葉であり、漢字では「璞」のほか「新玉」や「荒玉」、「粗玉」とも表記されます。
「璞」の熟語での使い方や使われ方
・『璞玉』【はくぎょく】
「磨いていない玉」や「加工していない宝石」、「あらたま」を意味する言葉です。
・『和璞』【かはく】
「和氏の玉」を意味する言葉です。
「璞」の名前での使われ方
・『池辺璞』【いけべ はく】
肥後熊本藩家老の小笠原家家臣や藩の世襲測量家とも伝えられる江戸時代中期の暦算家です。
藩校時習舘で天文や暦学の師範役のほか、水泳の指南もしていたと云われています。
・『元璞慧珙』【げんぼく えきょう】
将軍足利義持の帰依を受け、等持院にて義持の出家の師を務めたとされる室町時代の僧侶です。
・『雪潭紹璞』【せったん しょうぼく】
美濃正眼寺の住持を務めた江戸時代後期から明治時代の臨済宗の僧侶です。
・『藤井希璞』【ふじい きぼく】
幕末から明治時代の尊攘運動家です。
まとめ
「璞」は訓読みでは「あらたま」と読み、音読みでは「ハク」と読む漢字です。
そして、「璞」には「あらたま」(掘り出したままで、まだ磨かれていない玉やその真価や完成された姿をまだ顕現させていないが、素質を持っている人のこと)という意味が含まれています。