王へんに加と書く「珈」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「珈」の読み方と意味について解説します。
王へんに加で「珈」の読み方
「珈」の読み方は音読みでは「カ」「ケ」、訓読みでは「かみかざ?り」です。
「珈」の意味や解説
「珈」とは、「道具につけて髪の毛を飾り立てる装飾品」を意味する言葉です。
日本では古くから「髪は女の命」と言われるほど美しい髪の毛は女性にとって大切なものとされていました。
美しい髪を大切にする風習は日本以外の世界各地でも見られる文化で、男女の区別なく美しく髪を保ったり髪を美しく飾り立てたりすることは高貴な身分にある人のたしなみです。
「珈」は髪を美しく飾り立てるために身に着ける装飾品、つまり「髪飾り」を表す言葉です。
現代で髪飾りといえばバレッタやヘアピン、リボンやカチューシャなどいろいろありますが「珈」が表している髪飾りはまとめた髪に刺して飾り立てるかんざしの一種で特に美しい玉を垂れ下げたものを指します。
世界的には男性が髪飾りを付ける風習を持つ文化もありますが「珈」が表しているのは女性が身につける髪飾りです。
現代では特別な場合を除き使われなくなっている古い形の髪飾りを表す言葉であり一般的に「珈」を髪飾りの意味で使用することはほとんどありません。
日本語で「珈」が用いられるのは本来の髪飾りの意味ではなく音を当てはめた当て字としての使用方法がほとんどです。
「珈」の熟語での使い方や使われ方
・『珈琲』【こーひー】
「収穫した豆を乾燥させて焙煎し細かく砕いて粉にしたものから抽出した飲み物」を指します。
世界中で愛飲されている嗜好品の飲料で琥珀色に近い美しい色合いと芳しい香気が特徴です。
南米が主な生産国として知られていますが東南アジアやアフリカなど世界各地の暖かい地域でも栽培されています。
まとめ
「珈」が使われるケースのほとんどは「珈琲」という熟語ですが、本来の意味は全く異なる言葉なので憶えておきましょう。
