石へんに谷で「硲」の読み方とは?簡単に解釈

石へんに谷で「硲」の読み方とは? 読み方

この記事では、「硲」の読み方を分かりやすく説明していきます。

石へんに谷で「硲」の読み方

「硲」という漢字は訓読みでは「はざま」と読み、音読みでの用法はありません。

また、名字として用いられる場合は「さこ」「はた」の読みが当てられるケースもあります。

「硲」の意味や解説

「硲」には「はざま」「谷間」「谷あい」という意味が含まれています。

「硲」は崖の下に落ちている石の象形である「石へん」に(たにの)口と左右に迫るたにの象形である「谷」を組み合わせ、会意文字として成り立った漢字です。

また、「硲」は国字(中国から伝来した漢字ではなく、日本で独自に作られた漢字のこと)になります。

「はざま」「物と物とのあいだの狭い所」「隙間」「谷」「谷間」「ある事柄とある事柄とのあいだの時間」「矢や鉄砲を発射するために城壁に設けられた小穴」という意味を表す言葉であり、「狭間」「迫間」「間」とも表記されます。

「硲」を使った例文

・『子供の頃、事故に巻き込まれ、生と死の硲をさまよった経験がある』
・『周囲を森林で覆われた硲にある集落』

「硲」の地名での使われ方

・『大白硲』【おおじらはざま】
茨城県つくば市に所在する地名です。

・『小白硲』【こじらはざま】
茨城県つくば市に所在する地名です。

・『樫原硲町』【かたぎはらはがまちょう】
京都府京都市西京区に所在する地名です。

・『寺泊硲田』【てらどまりはざまだ】
新潟県長岡市に所在する地名です。

「硲」の名前での使われ方

・『硲』【はざま/さこ】
和歌山県や大阪府、神奈川県、石川県に多く見られる日本の名字です。

・『硲野』【はたの/はだの/はざの/はざまの】
和歌山県や神奈川県、滋賀県に多く見られる日本の名字です。

まとめ

「硲」は主に訓読みでは「はざま」と読む漢字ですが、名字として用いられるときは「さこ」「はた」と読まれる場合もあります。

そして、「硲」には「はざま」「谷間」「谷あい」という意味が含まれています。

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