竹冠に二と書く漢字には「竺」があります。
この記事では、「竺」の読み方を分かりやすく説明していきます。
竹冠に二で「竺」の読み方
「竺」は音読みで「とく」や「じく」と読み、訓読みは「竺い」で「あつい」と読みます。
「あつい」は「厚い」と書くことが可能です。
「竺」の意味や解説
「竺」は物体に厚みがある状態や、心の程度が厚いことを示す時に使う言葉です。
この意味での「竺い」は通常だと「厚い」の方が使われます。
「竺」を使った言葉には「天竺」があり、こちらはインドの旧名として使われていました。
この「天竺」は古い時代の日本や中国で使われていた言葉であり、こちらは宗教的な意味として使われました。
日本における「天竺」は仏教の発祥地として捉えられており、「西遊記」は玄奘三蔵法師が「天竺」を目指す物語として現代でも多くの人に読まれています。
「竺」の熟語での使い方や使われ方
・『天竺』【てんじく】
「日本や中国で用いられたインドの旧名」です。
現在ではインドを漢字で書く時には「印度」を使います。
「天竺」は仏教の発祥地以外にも「西遊記」における玄奘三蔵法師が目指す場所として描かれました。
・『天竺鼠』【てんじくねずみ】
「テンジクネズミ科テンジクネズミ属のげっ歯目」を表す言葉であり、こちらはモルモットが属することで有名です。
「天竺鼠」は元々野生生物であり、こちらをペットや食用に家畜化したものがモルモットです。
・『天竺木綿』【てんじくもめん】
「太番手の糸で経緯を同じ密度で編んだ綿織物」を表す言葉です。
この言葉とよく似ているものには「天竺織り」があり、こちらはメリヤス編みとして知られています。
まとめ
「竺」は物事や心が厚いことを示す言葉ですが、一般的にはインドの旧名である「天竺」という使い方が有名です。