この記事では、「粽」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「粽」の読み方
米へんに宗で「粽」は、音読みでは「そう」、訓読みでは「ちまき」と読みます。
「粽」の意味や解説
「粽」は「ちまき」を意味します。
「ちまき」は、「米や米粉、葛粉の餅を、笹や葦の葉で包んで蒸した物」を意味します。
三角形や細長い円錐状に包み、蒸します。
5月5日の端午の節句に食べられる習慣があるのは、中国の政治家で詩人の「屈原(くつげん)」が、讒言によって時の王様に追放され、放浪したのちに汨羅(べきら)に身を投げた時、屈原の姉が弟を弔い、餅を投じたことから始まっているとされています。
ちなみに中国における「ちまき」は「もち米とピータン、焼き豚や野菜などをいためて調理して、笹の葉に包んで蒸した物」を意味します。
「粽」の熟語での使い方や使われ方
・『御所粽』【ごしょちまき】
「うるち米の団子を笹の葉で包んだもの」という意味があります。
「内裏粽(だいりちまき)」と呼ばれることもあります。
もともとは、粽を内裏に納めていた、京都の餠屋、川端道喜が作る粽の俗称だったとされています。
・『餡粽』【あんちまき】
「もち米の餅を、わらで包んだもの」という意味があります。
・『朝比奈粽』【あさはなちまき】
「サザンカの根を焼いて作った灰汁を使ってもち米を湿らせて餅を作り、わらで包んだ物のこと」という意味があります。
駿河国朝比奈の名物料理で、この地区には、粽を作るために水を汲んだとされる「ちまきの井戸」が残されていています。
朝比奈ちまき保存会により、「朝比奈粽」の継承と普及活動が行われているそうです。
まとめ
「粽」は、「そう」「ちまき」と読みます。
子供の日に食べられる「ちまき」は「粽」と書くことが分かりました。
現在でも使用される漢字のため、「粽」を「ちまき」と呼べるといいのではないでしょうか。