この記事では、「纐」の読み方を分かりやすく説明していきます。
糸へんに交頁で「纐」の読み方
「纐」という漢字は訓読みでは「纐(しぼ)り」と読み、音読みでは「コウ」と読みます。
「纐」の意味や解説
「纐」には「しぼる」や「しぼりぞめ」、「くくりぞめ」、「しぼり」という意味が含まれています。
「纐」はより糸の象形である「糸へん」に「交頁」を組み合わせ、形声文字として成り立った国字(中国から伝来した漢字ではなく、日本で独自に作られた漢字)です。
「絞り染め(しぼりぞめ)」や「括染(くくりぞめ)」は布の一部を縛るなどの方法により、布へ圧力をかけることで、染料が染み込まないようにし、模様を作り出す模様染めの手法の一種のことです。
「纐」の熟語での使い方や使われ方
・『纐纈』【こうけち】
「奈良時代に盛んに流行した、糸で括った布帛を浸染し、文様を染め出した絞り染め」を意味する言葉であり、「こうけつ」とも読まれます。
「纐」の名前での使われ方
・『纐纈』【こうけつ/はなぶさ/こうきつ/こうげつ/こうけち/こうけん/こうしぼり/はなふさ/はのふさ/きくとじ/きくとち/くくり/あやめ】
愛知県や岐阜県、東京都、神奈川県、大阪府に見られる日本の名字です。
纐纈姓は美濃国可児郡久々利村がルーツであり、纐纈染めに由来すると言われています。
・『纐結』【こうけつ】
岐阜県に見られる日本の名字です。
・『纐纈歩美』【こうけつ あゆみ】
日本のジャズアルトサックス奏者です。
・『纐纈玲子』【こうけつ れいこ】
日本の俳優、役者です。
まとめ
「纐」は訓読みでは「纐(しぼ)り」と読み、音読みでは「コウ」と読む漢字でした。
「纐」には「しぼる」や「しぼりぞめ」、「くくりぞめ」、「しぼり」という意味が含まれています。