この記事では、「縒」の読み方を分かりやすく説明していきます。
糸へんに差で「縒」の読み方
「縒」という漢字は訓読みでは「縒(ふぞろ)い」や「縒(よ)り」、「縒(よ)る」と読み、音読みでは「シ」や「サ」、「サク」と読みます。
「縒」の意味や解説
「縒」には「よる」や「糸をより合わせる」、「より」、「よった糸」、「糸の不揃いな様」、「糸の乱れる様」という意味が含まれています。
「縒」はより糸の象形である「糸へん」に左手や不揃いの穂が出た稲、握るところのある差し金やのみの象形である「差」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「縒」の熟語での使い方や使われ方
・『縒り掛く』【よりかく】
「糸などを縒って掛ける」を意味する言葉です。
・『縒り糸』【よりいと】
「よりをかけた糸」や「2本以上をより合わせた糸」を意味する言葉です。
・『諸縒り糸』【もろよりいと】
「諸よりにした糸」や「諸糸」を意味する言葉です。
・『右縒り』【みぎより】
「左から右へ縒りを掛けることやそのようにして縒ったもの」を意味する言葉です。
・『左縒り』【ひだりより】
「右から左へ縒りを掛けることやそのようにして縒ったもの」を意味する言葉です。
「縒」の慣用句での使われ方
・『腹を縒る』【はらをよる】
「大笑いをする」を意味する慣用句です。
・『腹の皮を縒る』【はらのかわをよる】
「可笑しくて、腹の皮がよじれるほど笑う」を意味する慣用句です。
・『腹筋を縒る』【はらすじをよる】
「可笑しくて、たまらず腹の筋を痛めるほど笑う」を意味する慣用句です。
まとめ
「縒」は訓読みでは「縒(ふぞろ)い」や「縒(よ)り」、「縒(よ)る」と読み、音読みでは「シ」や「サ」、「サク」と読む漢字でした。
そして、「縒」には「よる」や「糸をより合わせる」、「より」、「よった糸」、「糸の不揃いな様」、「糸の乱れる様」という意味が含まれています。