糸へんに段で「緞」の読み方とは?簡単に解釈

糸へんに段で「緞」の読み方とは? 読み方

糸へんに段と書く「緞」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「緞」の読み方と意味について解説します。

糸へんに段で「緞」の読み方

「緞」の読み方は音読みの「ドン」「タン」「ダン」で訓読みはありません。

「緞」の意味や解説

「緞」とは、「絹を用いて作る地の厚い織物」を指す言葉です。

カイコガの幼虫が吐く糸を精製して作る繊維を「絹」といいます。

艶やかな光沢を持つ絹ごしは高級繊維として世界中で人気を集めておりさまざまな技法を用いて加工され布地として使われています。

同じ絹を原料にした布地でも製法によって呼び名は変わり、特に厚地の絹織物を表す言葉が「緞」です。

厚いの絹織物はそれだけ原料になる絹糸を大量に使用するため高価な希少品です。

細く柔らかい絹も厚地に仕上げることで優れた耐久性が生まれ丈夫な布地として使えます。

艶やかで美しい見た目と丈夫さを兼ね備えた布地であることから礼装用の帯や寺院の調度品など格式のあるものに用いられる素材です。

「緞」の熟語での使い方や使われ方

・『緞帳』【どんちょう】
「劇場で舞台と客席を仕切るのに使う幕」のことです。

本来は厚くて丈夫な布地を指す言葉でしたが舞台の幕として広く用いられたことから一般的には舞台と客席を仕切る幕を指す言葉として使われています。

上から吊り下げられる形で設置され演目が始まると上に引き上げられ開幕します。

元々は横に引いて開け閉めする引幕の方が上げ下げする垂幕よりも格上とされていましたが現在では格式の違いはありません。

・『金襴緞子』【きんらんどんす】
「金糸や銀糸を使って豪華に仕上げた厚地の絹織物」を指します。

裏組織から模様を織りだす厚地の絹織物を「緞子」といい、緞子に金糸や銀糸で刺繍を施した豪華できらびやかな着物や帯を「金襴緞子」と表現します。

まとめ

「緞」は絹の布地を指す言葉です。

同じ絹織物でも織り方によって呼び方が変わるので憶えておきましょう。

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