糸へんに雲で「繧」の読み方とは?簡単に解釈

糸へんに雲で「繧」の読み方とは? 読み方

糸へんに雲と書く「繧」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「繧」の読み方と意味について解説します。

糸へんに雲で「繧」の読み方

「繧」の読み方は音読みの「ウン」だけで訓読みはありません。

「繧」の意味や解説

「繧」とは、「色に濃淡を付けてぼかす」という意味を持つ言葉です。

色を使った表現技法を指す言葉で同系色を濃淡でぼかして模様をつけることを表します。

複数の色の組み合わせではなく同系色の色だけを使い濃淡で表現するため美しく仕上げるには高い技術が求められます。

空に浮かぶ雲には中心に近い濃くはっきり見えるところと端の方の薄くてぼんやりしたところがありますが「繧」は雲のような濃淡に由来する言葉です。

限られた色でも濃淡をつけることで見え方がはっきりと変わり意識して濃淡をつけることで模様が生み出されます。

そのような雲に例えられる濃淡模様を表す言葉が「繧」です。

「繧」の熟語での使い方や使われ方

・『繧繝』【うんげん】
「濃い色から薄い色へと少しずつ段階に分けて濃淡をつけて色を乗せる彩色技法」を表す言葉です。

同系色で濃さを変えて塗り分けていくことで模様を生み出す技法を指します。

一般的にグラデーションと呼ばれるだんだん色の濃さが変わっていくような色合いに近く、元々は糸や布地を染める染色技法として用いられていました。

同系色の色だけで美しい模様を描けることから布地染め以外にも応用され建物や仏具などの彩色技法としても用いられています。

そのような濃淡を生かした染色技法を「繧繝染め」【うんげんぞめ】、濃淡を生かして彩色するやり方を「繧繝彩色」【うんげんさいしき】といいます。

まとめ

「繧」は日常的に使う言葉ではなく非常に限定的な意味合いでのみ使われます。

使う機会は限られますが難しい言葉ではないので憶えておきましょう。

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