この記事では、「蝉」の読み方を分かりやすく説明していきます。
虫へんに単で「蝉」の読み方
「蝉」という漢字は訓読みでは「せみ」や「蝉(うつく)しい」、「蝉(つづ)く」と読み、音読みでは「セン」や「ゼン」と読みます。
「蝉」の意味や解説
「蝉」には「セミ科に分類される昆虫の総称」や「うつくしい」、「つづく」、「つらなる」という意味が含まれています。
「蝉」は頭が大きいマムシの象形である「虫へん」に先端が二又になっているはじき弓の象形である「単」を組み合わせ、「羽を振るわせて鳴くセミ」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「蝉」を使った例文
・『蝉や風鈴は日本の夏の風物詩と言える』
・『夏の始まりを告げるように蝉が鳴いている』
「蝉」の熟語での使い方や使われ方
・『空蝉』【うつせみ】
「現にこの世を生きている人」、「この世」、「うつしみ」、「セミの抜け殻」、「セミ」を意味する言葉です。
・『秋蝉』【あきぜみ】
「秋になっても鳴いているセミ」や「秋になって鳴くヒグラシなどのセミ」を意味する言葉です。
・『唖蝉』【おしぜみ】
「鳴かないセミ」や「雌のセミ」を意味する言葉です。
「蝉」の地名での使われ方
・『上賀茂蝉ケ垣内町』【かみがもせみがかきうちちょう】
京都府京都市北区に所在する地名です。
・『蝉口』【せみぐち】
福井県丹生郡越前町に所在する地名です。
・『南蝉』【みなみせみ】
岐阜県岐阜市に所在する地名です。
「蝉」の名前での使われ方
・『蝉』【せみ】
大阪府や和歌山県、埼玉県、兵庫県、奈良県に見られる日本の名字です。
・『蝉岡』【せみおか】
京都府や徳島県に見られる日本の名字です。
・『蝉尾』【せみお】
宮崎県に見られる日本の名字です。
まとめ
「蝉」は訓読みでは「せみ」や「蝉(うつく)しい」、「蝉(つづ)く」と読み、音読みでは「セン」や「ゼン」と読む漢字でした。