虫へんに需で「蠕」の読み方とは?簡単に解釈

虫へんに需で「蠕」の読み方とは? 読み方

この記事では、「蠕」の読み方を分かりやすく説明していきます。

虫へんに需で「蠕」の読み方

虫へんに、需要の需と字を組み合わせた漢字「蠕」

この読み方は、音読みが【ぜん】や【じゅ】、訓読みが【うごく(蠕く)】【うごめく(蠕く)】です。

「蠕」の意味や解説

「蠕」「虫が這い回る」という意味があります。

虫に対して使う言葉ですが、派生して虫以外のものが「虫が這うようにうごめく」「かすかに動く」ときにも、用いられることがあります。

古代中国では、「需」のという文字には「柔らかい」という意味がありました。

虫がうねり這いずるときの柔らかい動きや、虫の身体の柔らかい肉からの連想で「虫」「需」が組み合わされ、虫が這い回る動きを示す「蠕」が生まれたと言われています。

「蠕」の熟語での使い方や使われ方

・『蠕動』【ぜんどう】
虫が身体をくねくねと伸び縮みさせて這い回ることを差す熟語です。

転じて、いろいろなものが伸び縮みしてうごめくことも示します。

例えば腸が消化のために収縮して、腸の内容物を肛門のほうへ送り出す動きのことを「蠕動運動」【ぜんどううんどう】と呼びます。

稀に、肛門から腸のほうへ輸送する動きが出てしまうことがあり、これを「逆蠕動」【ぎゃくぜんどう】と呼びます。

・『蠕虫』【ぜんちゅう】
細長い身体を持ち、足や体節、殻などを持たない柔らかい虫を指す言葉です。

みみずや毛虫、サナダムシなどの寄生虫がカテゴライズされます。

左右対称であることも特徴の一つです。

蠕形動物【ぜんけいどうぶつ】とも呼ばれます。

「蠕」の地名や名前での使われ方

・『蠕蠕』【ぜんぜん】
5〜6世紀にかけてモンゴルを支配していた国家です。

「柔然」(じゅうぜん)とも呼ばれています。

まとめ

虫に需と書いて「蠕」という漢字の主な読み方は、 【ぜん】【うごめく】です。

虫が這い回る様子や、ものがうごめく様子を示す言葉です。

代表的な熟語には「蠕動」【ぜんどう】があります。

一般的に「蠕動運動」【ぜんどううんどう】という言葉が、よく知られています。

読み方
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