この記事では、「諮」の読み方を分かりやすく説明していきます。
言へんに次と口で「諮」の読み方
「諮」という漢字は訓読みでは「諮(はか)る」や「諮(と)う」と読み、音読みでは「シ」と読みます。
「諮」の意味や解説
「諮」には「はかる」や「とう」、「目上の者が目下の者へたずねる」という意味が含まれています。
「諮」は取っ手のある刃物と口の象形である「言へん」に口と人が吐息をついている様子の象形である「咨」を組み合わせ、「はかる」や「問う(目上の者が目下の者へ相談する)」という意味を表す形声文字として成り立った漢字です。
「諮(はか)る」とは「相談する」という意味を表す言葉になります。
「諮」を使った例文
・『現場の意見をまとめて、会議で諮(はか)ることにした』
・『なるべく大勢の感想を参考にしたいので、次のミーティングで諮(はか)ってみよう』
「諮」の熟語での使い方や使われ方
・『諮問』【しもん】
「有識者や機関などに意見を求めること」を意味する言葉です。
・『諮詢』【しじゅん】
「参考として、他の機関などへ意見を求めること」を意味する言葉であり、「咨詢」とも表記されます。
・『諮問機関』【しもんきかん】
「行政庁の諮問へ応じて、学識のある者などが調査や審議を行い、意見を申し述べる機関」を意味する言葉であり、「咨詢」とも表記されます。
・『諮詢機関』【しじゅんきかん】
「枢密院や元帥府、皇族会議など、明治憲法の下で天皇の諮詢を待ち、意見を上層した機関」を意味する言葉です。
まとめ
「諮」は訓読みでは「諮(はか)る」や「諮(と)う」と読み、音読みでは「シ」と読む漢字でした。
「諮」には「はかる」や「とう」、「目上の者が目下の者へたずねる」という意味が含まれており、主に「諮問」に関係する言葉に用いられています。