この記事では、「諷」の読み方を分かりやすく説明していきます。
言へんに風で「諷」の読み方
「諷」という漢字は訓読みでは「諷(あてこす)る」や「諷(そら)んじる」、「諷(ほの)めかす」と読み、音読みでは「フウ」と読みます。
「諷」の意味や解説
「諷」には「そらんじる」や「空読みする」、「ほのめかす」、「当て擦る」という意味が含まれています。
「諷」は取っ手のある刃物と口の象形である「言べん」に風を受けて膨らんだ帆と風雲にのる象形たる「風」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「そらんじる」や「空読(そらよ)みする」は「何か見ずとも言えるように覚える」、「暗記する」という意味を表す言葉です。
「当て擦る(あてこする)」は「他のことに絡ませて、それとなくわかるように皮肉や悪口を言う」、「あてつける」という意味を表す言葉になります。
「諷」の熟語での使い方や使われ方
・『諷言』【そえこと】
「物事になぞらえるなどの技巧を使った、機転の利いた言葉や和歌」を意味する言葉です。
・『諷意』【ふうい】
「遠回しに表された意味」や「ほのめかした気持ち」を意味する言葉です。
・『諷詠』【ふうえい】
「詩歌を作ったり、吟じたりすること」を意味する言葉です。
・『諷諫』【ふうかん】
「遠回しに忠告すること、及び、その忠告」を意味する言葉です。
・『花鳥諷詠』【かちょうふうえい】
「先入観を排して、四季の自然現象とそれに伴う人の沙汰を純粋、かつ叙景的に詠むことが理想であるとする近代俳句の理念の1つ」を意味する四字熟語です。
まとめ
「諷」は訓読みでは「諷(あてこす)る」や「諷(そら)んじる」、「諷(ほの)めかす」と読み、音読みでは「フウ」と読む漢字でした。
そして、「諷」には「そらんじる」や「空読みする」、「ほのめかす」、「当て擦る」という意味が含まれています。