この記事では、「踞」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「踞」の読み方
足へんに居で「踞」は、音読みでは「きょ」、「こ」と読みます。
また訓読みでは「うずくま(る)」、「おご(る)」と読みます。
「踞」の意味や解説
「踞」は、「うずくまる」、「かがむ」という意味があります。
「うずくまる」には「体を丸くしてしゃがみこむ」様子を意味し、また「獣が足をたたみ、腹ばいになること」を意味します。
例えば、お腹が痛くなって物陰に体を丸めてしゃがみ込むような場合、「物陰に踞る」と表現します。
さらに「しゃがんで礼をすること」という意味もあります。
また「踞」には、「おごる」「たかぶる」という意味があります。
「踞」の熟語での使い方や使われ方
・『蹲踞』【そんきょ】
「蹲踞」は「うずくまること。
しゃがむこと」という意味があります。
ただし現代においては、「相撲や剣道で、つま先立ちで深く腰を下ろし、十分に膝を開いて、上体を正した礼の姿勢」を意味することが多くなっています。
・『盤踞』【ばんきょ】
「盤踞」は、「根を張って動かないこと。
わだかまること」という意味があります。
例えば、ある疑念が湧き上がり、心に根を張ってしまい動かないことを、「疑念が盤踞する」などと表現します。
・『踞傲』【きょごう】
「踞傲」は「おごる」、「おごりたかぶる」という意味があります。
「地位や財産、権力や才能などを誇り、思い上がった振る舞いをすること」を意味します。
まとめ
「踞」は「きょ」や「うずくま(る)」と読みます。
一般的にはあまり目にする言葉ではないため、読めない人も多そうです。
「踞」という漢字には、「うずくまること」や「おごりたかぶること」などを意味する言葉です。
相撲好きの人などは「蹲踞」という言葉で、いまでも「踞」という漢字を目にすることがあるかもしれません。