門構えに圭と書く「閨」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「閨」の読み方と意味について解説します。
門構えに圭で「閨」の読み方
「閨」の読み方は音読みでは「ケイ」、訓読みでは「ねや」「こもん」です。
「閨」の意味や解説
「閨」とは、「寝るところ」を意味する言葉です。
寝室や寝所など夜寝るための場所を指します。
布団やベッドが用意されていて夜寝る時に横になって休む場所を指す言葉で、特に女性が寝る場所を表す時に使う表現です。
単に寝るための場所ではなく「夫婦や恋人など男女のカップルが一緒に夜を過ごす場所」という意味で使うことが多く、性交渉を含む意味で使われています。
元々は寝室や寝所を指す言葉であり特定の場所に作られた寝室や特別な身分の人用の寝所を表す意味で使いますが、現代で使われることはほとんどありません。
「閨」の熟語での使い方や使われ方
・『閨閤』【けいこう】
「立派な設えの寝所」を指す言葉です。
皇帝の妻が暮らす高級なのにある豪華な寝所のことで主に女性が利用した寝所を指すことから転じて女性そのものを表す意味でも使われます。
高貴な人の寝所にまで立ち入れるのは信頼できる人に限られることから主君のそばに使える腹心の部下のことを「閨閤の臣」といいます。
・『幽閨』【ゆうけい】
「奥まった場所にある静かな寝室」を意味します。
寝室は基本的に住居の中でも静かで落ち着いた場所に設置されるものですが、皇帝の婦人たちが暮らす後宮などたくさんの女性が暮らし多数の寝室がある建物の中でも特に奥まった場所にある静かで特別な寝室を指す言葉です。
身分の高い人や療養する人など周囲の喧騒から離れ静かに過ごしたい人が使います。
まとめ
「閨」は睡眠のための場所を指す言葉ですがそこから転じていろいろな意味に派生しています。
現在は元の意味よりも派生した意味の方が広く使われているので憶えておきましょう。