この記事では、「鞋」の読み方を分かりやすく説明していきます。
革へんに圭で「鞋」の読み方
「鞋」という漢字は訓読みでは「くつ」と読み、音読みでは「アイ」や「カイ」、「ケ」や「ゲイ」、「ケイ」と読みます。
「鞋」の意味や解説
「鞋」には「靴(くつ)」や「わらじ」という意味が含まれています。
「鞋」は頭から尻尾まで剥いだ獣の皮の象形である「革へん」に縦横に線を重ねた幾何学的な製図の象形である「圭」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「鞋」の熟語での使い方や使われ方
・『草鞋』【わらじ】
「藁で編んだ草履状の履物」を意味する言葉です。
「草鞋(わらんじ)」や「草鞋(わらんず)」、「草鞋(わろうず)」とも読まれます。
・『草鞋』【そうあい/そうかい】
「草鞋(わらじ)」と同じく、「藁で編んだ草履状の履物」を意味する言葉です。
・『草鞋大王』【わらじだいおう】
「仁王門の仁王」を意味する言葉です。
祈願する人が仁王の前で草鞋をぶら下げることに由来した表現です。
・『糸鞋』【しがい/しあい/いとぐつ】
「貴族の子弟や舞人、楽人に用いられていた、絹糸を編んで作られた履物」を意味する言葉です。
・『杙鞋』【くいぐつ】
「固い地盤に杭を打ち込むときに杭の先につける鉄具」、「くいわらじ」を意味する言葉です。
「鞋」のことわざでの使い方
・『二足の草鞋を履く』【にそくのわらじをはく】
「両立できないような2つの職業を1人が兼ねること」を意味することわざです。
現在では、「両立ができないような職業を兼ねること」を指しても用いられています。
・『金の草鞋で探す』【きんのわらじでさがす】
「あちこちを根気よく探し回ることの例え」を意味することわざです。
まとめ
「鞋」は訓読みでは「くつ」と読み、音読みでは「アイ」や「カイ」、「ケ」や「ゲイ」、「ケイ」と読む漢字でした。
そして、「鞋」には「靴」や「わらじ」という意味が含まれています。