この記事では、「否決」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「否決」の正しい読み方は「ひけつ」と「ぴけつ」どちら
「否決」の正しい読み方を考えるために、この熟語で使われている二つの漢字の個別の読みを確認します。
「否」の漢字の音読みは「ヒ」で、訓読みは「いな」です。
また、「決」の漢字の音読みは「ケツ」で、訓読みは「き(まる)」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「ひけつ」と読めることが分かります。
しかし、「否」の漢字には「ぴ」との読みがないことから、「ぴけつ」と読むのは間違いではないかと考えられます。
さて、「否決」の正しい読み方は「ひけつ」と「ぴけつ」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「否決」の正しい読み方は「ひけつ」で、「ぴけつ」と読むのは間違いです。
「否」の漢字には「ぴ」との読みがないことから、「ぴけつ」と読むのは間違いではと先に記しましたが、これにも拘らず「ぴけつ」と読む人がいるのは、例えば「賛否(さんぴ)」のように、発音を容易にするための音変化の半濁音化により「ひ」が「ぴ」と変化するケースがあり、これから類推して、こうした読み間違いをする人がいるのでしょう。
しかし、音変化により熟語の冒頭の音が変化することはなく、この原則も合わせて理解していれば、こうした間違をすることはないでしょう。
「否決」の意味
「否決」とは「議案に対し、不賛成または不承認の議決がされること」を意味する言葉です。
「否決」の言葉の使い方や使われ方
・『ねじれ国会で参議院は野党が多数のため、参議院で予算案が否決されました』
・『私が提案した業務改革案は、残念ながら改革推進委員会で否決された』
まとめ
「否決」の正しい読み方は「ひけつ」で、「ぴけつ」と読むのは間違いです。
また、この「否決」とは「議案に対し、不賛成または不承認の議決がされること」を意味する言葉です。