絵の上達には「模写」が重要だといわれます。
具体的にどのような作業で何と読むのが正しい言葉なのでしょうか。
今回は、「模写」の正しい読み方と意味について解説します。
「模写」の正しい読み方は「もしゃ」と「ぼしゃ」どちら
「模写」という言葉の読み方を漢字の読みから推測すると「もしゃ」と「ぼしゃ」の2つが浮かびます。
「もしゃ」と「ぼしゃ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「模写」の正しい読み方は「もしゃ」です。
「模」には「模倣」【もほう】「模索」【もさく】など「も」という読み方と、「大規模」【だいきぼ】「事業規模」【じぎょうきぼ】など「ぼ」という読み方があります。
「写」は「写実」【しゃじつ】「筆写」【ひっしゃ】など「しゃ」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「もしゃ」と「ぼしゃ」の2つのうち「模写」の正しい読み方は「もしゃ」です。
「模写」の意味
「模写」とは、「元の形を忠実に再現し写し取って描くこと」を意味する言葉です。
対象の絵画をできる限りそのまま写し取るようにして忠実に描くことを指します。
描く人の解釈や作風など個性を極力抑えできる限り元の形に近づくように描く美術技法を指す言葉です。
元となる作品の技法や込められた心情などを理解するために行う修練が主な目的ですが、貴重な美術品の複製や保存のために行われる「模写」もあります。
「模写」の言葉の使い方や使われ方
・『名画を模写する』
・『模写により技術への理解がさらに深まった』
・『事前に申請すれば美術館でも模写できる』
まとめ
「模写」は「もしゃ」と読むのが正しく「ぼしゃ」とは読みません。
コピーや贋作を作るのが目的の「複写」や「転写」とは意味が異なるので混同しないでください。