「開祖」という言葉はある特定の人を表しています。
表しているのはどのような人で何と読むのが正しい言葉なのでしょうか。
今回は、「開祖」の正しい読み方と意味について解説します。
「開祖」の正しい読み方は「かいそ」と「ひらきそ」どちら
「開祖」という言葉の読み方として「かいそ」と「ひらきそ」が考えられます。
「かいそ」と「ひらきそ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「開祖」の正しい読み方は「かいそ」です。
「開」には「開放」【かいほう】「全開」【ぜんかい】など「かい」という読み方と、「開戸」【ひらきど】「御開」【おひらき】など「ひらき」という読み方があります。
「祖」は「祖先」【そせん】「元祖」【がんそ】など「そ」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「かいそ」と「ひらきそ」のうち「開祖」の正しい読み方は「かいそ」です。
「開祖」の意味
「開祖」とは、「宗教や学問、武芸などで後に続く流れを最初に作った人」を指す言葉です。
宗教や学問、武芸などに見られる技術や知識を体系化し代々受け継いでいく流れのことを「流儀」や「流派」といいます。
何もないところから新しく流儀や流派を作ることを「開く」といい、流儀や流派を開いて作り出した人が「開祖」です。
一般的には流儀や流派の創始者を指しますが自然発生的に誕生した宗教など「開祖」に当たる人物が存在しない場合もあります。
「開祖」の言葉の使い方や使われ方
・『空海は真言宗の開祖だ』
・『上泉信綱は新陰流の開祖である』
・『開祖から代々伝わってきた秘伝書』
まとめ
「開祖」の読み方は「かいそ」が正しく「ひらきそ」と読むのは間違いです。
近年は新しい試みや習慣を始めた最初の人のことを指す意味で比喩的に使うこともあるので本来の正しい意味と読み方を理解しておきましょう。