この記事では、「宋」の読み方を分かりやすく説明していきます。
うかんむりに木で「宋」の読み方
「宋」という漢字は音読みで「ソウ」や「ス」と読み、訓読みでの用法はありません。
「宋」の意味や解説
「宋」にはかつて中国に存在していた王朝名、国名の意味が含まれています。
「宋」は屋根や家屋の象形である「うかんむり」に大地を覆う木の象形である「木」を組み合わせ、「屋内に木がある様」、転じて、「住まい」や「居る」、「王朝名」、「国名」という意味を表す会意文字として成り立った漢字です。
「宋」の名を冠する中国の王朝には春秋時代の「宋」、南北朝時代の「宋」、そして、10世紀に建国された「宋」があります。
このうち、10世紀の「宋」は趙匡胤によって建てられたことから「趙宋」とも呼ばれ、金王朝による侵略を受け、南遷するまでを「北宋」、南遷して以後を「南宋」として呼び分けられています。
「宋」の熟語での使い方や使われ方
・『宋学』【そうがく】
「中国宋時代の学者により唱えられた学問の総称」を意味する言葉です。
・『宋音』【そうおん】
「宋時代、元時代の中国語の発音に基づき、平安時代中期から鎌倉時代にかけて、日本へと伝えられた日本における漢字音の1つです」を意味する言葉です。
・『宋銭』【そうせん】
「中国の宋時代に鋳造された銅銭」を意味する言葉です。
・『宋文』【そうぶん】
「古文を模範とした中国の宋時代の文章」を意味する言葉です。
・『宋版/宋板』【そうはん】
「中国の宋時代に出版された書籍」を意味する言葉です。
・『宋朝体』【そうちょうたい】
「縦線、横線の太さがほぼ等しいという特徴を持つ、和文活字書体の1つです」を意味する言葉です。
まとめ
「宋」は音読みで「ソウ」や「ス」と読む漢字です。
そして、「宋」にはかつて中国に存在していた王朝名、国名の意味が含まれています。