うかんむりに臣と書く漢字には「宦」があります。
この記事では、「宦」の読み方を分かりやすく説明していきます。
うかんむりに臣で「宦」の読み方
「宦」は音読みで「かん」と読み、訓読みは「つかさ」や「宦える」で「つかえる」と読みます。
「つかさ」はこれ以外にも「官」や「司」の読み方であり、どちらも役人の仕事を表す意味として使われます。
「つかえる」は「仕える」と書くことも可能です。
「宦」の意味や解説
「宦」は特定の役職に仕えることや役人になることを示す時に使う言葉です。
役人になることを表す言葉には「官」があり、日本ではこちらの漢字の方がよく使われます。
「宦」はこれ以外にも官職を示す意味や、昔の中国における去勢された男性役人を表す時に使います。
後者の役人は「宦官」と呼ばれており、朝廷の奥に仕えて様々な仕事をこなしました。
「宦官」は後宮や皇帝直属に仕えることが多く、強い実権や派閥争いをしたことでも有名です。
「宦」の熟語での使い方や使われ方
・『宦官』【かんがん】
「去勢を施された男性官吏」であり、中国などで様々な力を発揮しました。
「宦官」は男子禁制の後宮で働くことが多く、皇帝直属の仕事も多いことから様々な力や実権を握ったことで有名です。
・『仕宦』【しかん】
「故郷を出て仕えること」を表す言葉であり、こちらは中国語として使われます。
「仕宦」の同音異義語には「仕官」があり、こちらは官職に就くことや役人になることを表す言葉です。
・『遊宦』【ゆうかん】
「官吏となって故郷を離れること」を表す言葉です。
「遊宦」はこれ以外にも官命によって遠方の地へ行くことを表す意味もあります。
まとめ
「宦」は役職に仕えることや役人になることを表す漢字です。
この言葉は特に「宦官」という使い方が有名であり、王朝時代の中国では大きな権力を握っていました。
