この記事では、「苹」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに平で「苹」の読み方
「苹」は音読みでは、「ヒョウ」、「ヘイ」と読みます。
また、訓読みで「うきくさ」、「よもぎ」と読みます。
「苹」の漢字の意味や解説
「苹」とは、植物の「ウキクサ」や「ヨモギ」のことを意味しています。
「ウキクサ」は、サトイモ科ウキクサ属に分類されている多年草のことを言います。
「ウキクサ」の開花時期は、5月から9月頃ですが、花が咲くのはかなり稀です。
葉は葉状体で、直径が3㎜から1㎝ほどです。
葉の表面は緑色、裏面は赤紫色、または緑色をしています。
「ウキクサ」は「浮萍(ふひょう)」の生薬名で、薬用に利用されています。
また、「ウキクサ」には「浮草」、「萍」の漢字表記もあります。
別名には、「鏡草(古名)」、「ナキモノグサ(無者草)」、「ネナシグサ(根無草)」、「萍の花」などがあります。
一方、「ヨモギ」はキク科ヨモギ属に属している多年草のことを表しています。
「ヨモギ」の草丈は、50㎝から1m程度で、やや木質化しています。
秋の9月から10月頃に、小花が穂状に咲きます。
「ヨモギ」は風媒花で、秋の花粉症の原因の一つになっています。
葉は表面が緑色、裏面が白色で、特有の香りがあります。
春の若芽は「よもぎ餅」など、食用に使用されています。
また、葉は薬草としても、利用されています。
「ヨモギ」の漢字表記は、他にも「蓬」、「艾」、「蕭」があります。
さらに、「ヨモギ」の別称には、「モチグサ(餅草)」、「カズザキヨモギ」、「ヤイトグサ」などがあります。
「苹」の地名や名前での使われ方
・『苹果』【りんご・ひょうか・へいか】
果物のリンゴ(林檎)のことを意味しています。
・『鉄苹』【てっぺい】
人名で用いられています。
・『耕苹』【こうへい】
人名で使用されています。
まとめ
「苹」は「くさかんむり」に「平」と書きますが、「くさかんむり」は漢字の冠の一つで、「草冠」と漢字表記します。
また、「平」は音読みで、「ビョウ」、「ヘイ」、「ヒョウ」、「ヘン」と読み、訓読みでは「ひら」、「たい(ら)」と読んで、「ひら」、「普通」、「たいら」などの意味を表しています。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。