こざとへんに付と書く「附」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「附」の読み方と意味について解説します。
こざとへんに付で「附」の読み方
「附」の読み方は音読みでは「フ」「ブ」「ホウ」、訓読みでは「つ?く」「つ?ける」です。
「附」の意味や解説
「附」とは、「主体となるものに対して伴うように加わっていること」「ともにあって従うこと」「相手に対して渡すこと」など複数の意味を持つ言葉です。
さまざまな意味で使われる言葉ですが基本としては「主体となるものに対して加えられるように付いているさま」を意味します。
それそのものが単独で存在するのではなく主体を中心とした時の脇にあるものを表します。
特にメインとなるものに対して付け足されるおまけや本体についてくる関連の品など「単独ではなく主体があって初めて成立するように加えられているもの」を指す時に使われる表現です。
道具や部品など物体に対して用いられるほか主人に付き従う人や共に行動する人など人に対しても使います。
価値や能力があっても他に中心となるものが存在し脇役やサポートとして存在しているものであれば「附」と表現されます。
何かと一緒になっているさまを表す言葉として広く用いられており、セットで相手に渡したり相手の手元に渡して一体にしたりなど「二つ以上のものを一つにする」という意味でも使われる表現です。
「附」の熟語での使い方や使われ方
・『附着』【ふちゃく】
「物体の表面にくっつくこと」を意味します。
指先に泥がついたり服に塗料がついたりなど物体の表面に別の物体がくっつくさまを表す言葉です。
一般的には「付着」と表記しますが本来の正しい書き方は「附着」です。
・『附随』【ふずい】
「物事が別の物事に付き従っていること」を指します。
ある物事が単独で成立しておらず他の物事によって成立しており付き従うように強く影響されているさまに対して用いられる表現です。
まとめ
「附」は「付」と置き換えられることが多いのですが本来は別の意味を持つ言葉です。
正しい意味と読み方を理解し使い分けてください。