この記事では、「泗」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいに四で「泗」の読み方
「泗」という漢字は訓読みでは「なみだ」や「はなじる」と読み、音読みでは「シ」と読みます。
「泗」の意味や解説
「泗」には「はなじる」や「なみだ」、「泗水(中国にある川の名前)」という意味が含まれています。
「泗」は流れる水の象形である「さんずい」に四本の横線と口の中から歯や舌が見える象形である「四」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「はなじる(鼻汁)」は「鼻孔から出る粘液」、いわゆる「鼻水」のことを指します。
「泗水(しすい)」は、中華人民共和国の山東省を流れる河川名であり、現在は「泗河(しが)」の名で呼ばれています。
儒家の始祖であり、論語の著者である孔子の出生地を流れることから、孔子の教えである儒学は「泗水の学」とも呼ばれています。
「泗」の熟語での使い方や使われ方
・『泗浜石』【しせんひき】
「馨(けい)や硯(すずり)に用いられる、中国の泗水の岸から取れるとされる石」を意味する言葉です。
・『洙泗』【しゅし】
「中華人民共和国の山東省を流れる泗水と支流である洙水」のことであり、孔子がこの流域で弟子たちへ教えを講じたと伝えられています。
「泗」の地名での使われ方
・『泗水町』【しすいまち】
熊本県菊池市に所在する地名です。
「泗水町」には「住吉」や「田島」、「亀尾」、「富納」、「豊水」など多くの地区が含まれています。
・『泗川』【しせん】
大韓民国東南部にある慶尚南道の都市名であり、1598年の戦いで島津義弘軍が明軍を打ち破った古戦場です。
まとめ
「泗」は訓読みでは「なみだ」や「はなじる」と読み、音読みでは「シ」と読む漢字でした。
そして、「泗」には「はなじる」や「なみだ」、「泗水(中国にある川の名前)」という意味が含まれており、地名に使われている例が多いようです。