この記事では、「偲」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに思で「偲」の読み方
「偲」という漢字は訓読みでは「偲(しの)ぶ」や「偲(しぬ)ぶ」、「しのび」や「しぬび」、「偲(しのば)し」と読み、音読みでは「シ」と読みます。
「偲」の意味や解説
「偲」には「しのぶ」や「懐かしく思う」、「励まし合う様」、「賢い」という意味が含まれています。
「偲」は横から見た人の象形である「にんべん」に小児の脳と心臓の象形である「思」を組み合わせ、「思慮のある人」、転じて、「賢い」や「才能がある」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「偲(しの)ぶ」には以下の意味が含まれています。
・「過ぎ去った物事や遠く離れている人や場所などについて、懐かしむこと」
・「心惹かれて、思いを巡らせること」や「慕わしく思う」
・「物の美しさに感心し、味わうこと」や「賞美すること」
「偲」を使った例文
・『故人を偲んで、お別れの言葉を述べさせていただきます』
・『懐かしい情景に思わず、遠く離れた故郷を偲んだ』
「偲」での熟語での使い方や使われ方
・『偲ぶ会』【しのぶかい】
「家族葬などの後に、故人を偲び、別れを惜しむために催される会」や「お別れ会」を意味する言葉です。
・『偲ぶ種』【しのぶぐさ】
「昔を懐かしむ種」や「思い出のよすが」を意味する言葉です。
まとめ
「偲」は訓読みでは「偲(しの)ぶ」や「偲(しぬ)ぶ」、「しのび」や「しぬび」、「偲(しのば)し」と読み、音読みでは「シ」と読む漢字です。
そして、「偲」には「しのぶ」や「懐かしく思う」、「励まし合う様」、「賢い」という意味が含まれています。