この記事では、「吼」の読み方を分かりやすく説明していきます。
口へんに孔で「吼」の読み方
「吼」という漢字は訓読みでは「吼(ほ)える」と読み、音読みでは「コウ」や「ク」と読みます。
「吼」の意味や解説
「吼」には「ほえる」や「大声で叫ぶ」という意味が含まれています。
「吼」はくちの象形である「口へん」に乳房と頭部が大きく、手足の柔らかい乳児の象形である「孔」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「吼(ほ)える」は「獣などが大声で鳴くこと」や「風や波などが荒れて大きな音を立てること」、「大声で話すこと」や「喚くこと」、「怒鳴ること」、「雄叫びをあげること」、「気合を入れるために大声を出すこと」という意味を含める言葉であり、「吠える」とも表記されます。
「吼」を使った例文
・『このロゴはライオンが夕日に向かって吼える様子をモチーフにしている』
・『この動画には虎が力強く吼えるシーンが収められていた』
「吼」の熟語での使い方や使われ方
・『獅子吼』【ししく】
「雄弁を振るうこと」や「意気盛んな大演説をすること」、「(ライオンが吼えてあらゆる動物を恐れさせるように、外道や悪魔を恐れさせ、従わせることに因み)仏の説法」を意味する言葉です。
・『吼?』【こんかい】
「コンコンという狐の鳴き声を表す語」や「狐」を意味する言葉です。
・『一牛吼地』【いちぎゅうこうち】
「極めて近い距離にあること」や「のどかな田舎、田園風景」を意味する四字熟語です。
「牛吼」は牛が鳴くことを表し、牛の鳴き声が聞こえるほど近い距離という意味から生まれた表現です。
まとめ
「吼」は訓読みでは「吼(ほ)える」と読み、音読みでは「コウ」や「ク」と読む漢字でした。
そして、「吼」には「ほえる」や「大声で叫ぶ」という意味が含まれています。