皆さんは「娚」という漢字を目にした事はありませんか。
滅多に使わない漢字なので、初めて見る人は読み方に戸惑うのではないでしょうか。
女と男で何と読むのでしょう。
この記事では、「娚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
女へんに男で「娚」の読み方
「娚」は音読みで「ノウ」「ナン」「ドウ」、訓読みで「めおと」「たわむ(れる)」と読むのだそうです。
「めおと」は夫婦の意味なので、女と男で成り立っていて成る程な漢字です。
「娚」の意味や解説
少々騒がしくお喋りをしている様子を意味しています。
また、夫婦の意味合いもあります。
歌舞伎十八番の中に、「娚女」(嫐とも表します)という演目があり、これは「うわなり」と読みます。
並んでいる漢字の通り、女2人に挟まれ嫉妬に苛まれる男の事や、後妻を表しているのだそうです。
「娚」の使われ方
熟語で「娚」が使われる事は日本ではあまり無いようです。
・『金沢市の娚杉の自然の森で、キャンプをすると豊かな自然に触れられる』
「娚杉町」とは金沢市に古くからある地名で、昔は炭焼きで生計を立てていたそうです。
今では集落は少なくなりましたが、大きな敷地を利用して、自然と触れ合えるキャンプ場が出来ています。
・『娚の一生という映画を観たが、あれは「おとこ」と読み、作品独自の読み方だ』
「娚」の漢字を検索してみると、恋愛系の漫画や映画の作品が多くヒットしました。
ですが辞書に載っている読み方と異なり、その作品だけに読ませる読み方でオリジナリティを感じました。
女と男で成り立つ漢字なので、作品のイメージを引き出しやすいのかもしれません。
・『歌舞伎十八番の1つの題、娚女(うわなり)は、後妻への嫉妬心がテーマの演目だ』
歌舞伎役者の八代目市川團十郎が演じ、当時話題になったとの事です。
2010年代の最近になっても公演があった演目です。
まとめ
女と男で成り立つ漢字の「娚」は、夫婦の意味があり、嫉妬心にも関係がある漢字でした。
漢字の意味は、へんやつくりの部位から成り立つので想像が付きやすいです。
中でも「めおと」の読み方は覚えやすいでしょう。