手へんに倉と書く「搶」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「搶」の読み方と意味について解説します。
手へんに倉で「搶」の読み方
「搶」の読み方は音読みでは「ソウ」「ショウ」、訓読みでは「つ?く」「あつ?まる」です。
「搶」の意味や解説
「搶」とは、「無理やり奪う」「細長いものの先端でつく」「バラバラだったものが一つの所にあつまる」などの意味を持つ言葉です。
手へんに倉と書く「搶」ですが、この漢字のつくりにあたる倉が表しているのは「倉庫」「穀倉」など財産や荷物などをしまっておく場所ではありません。
「搶」の倉が表しているのは「槍」のことで、先端に刃物が取り付けられた長柄の刺突武器を意味しています。
手へんに倉と書く「搶」は手で槍を握っているさまを表す言葉です。
言葉の意味も手で槍を持った人間がやる行動を表します。
槍を使って相手を脅したり攻撃したりして持ち物をとる「うばう」「かすめとる」や槍で攻撃する時の動きを表す「つく」「つきたてる」などは手で槍を持った時の動きそのものです。
長い槍は立てて持つと良く目立ち戦の時は旗印のような役割もすることから人々が槍を目印にしてやってくるさまを表す「あつまる」という意味もあります。
「搶」の熟語での使い方や使われ方
・『搶奪』【そうだつ】
「相手の事情を考えず力ずくで無理矢理金品をうばうこと」を意味します。
槍による武力で無理やり他人の財物を我が物にする様子を指す言葉です。
相手の事情や状況を考慮することなく強引に金品を奪い取る様子を表す言葉で、侵略した地域における兵士が住民の財産を好きなように奪っていく様子などに用いる表現です。
・『兵戈搶攘』【へいかそうじょう】
「敵味方の兵士が入り交じり武器が入り乱れるほど激しい戦闘」を意味します。
とても激しい大乱戦を指す言葉です。
まとめ
「搶」は「槍」や「鎗」と間違えやすいので意味と読み方を正しく理解し注意して使いましょう。