この記事では、「脾」の読み方を分かりやすく説明していきます。
月へん(にくづき)に卑で「脾」の読み方
「脾」という漢字は訓読みでは「ひぞう」や「もも」と読み、音読みでは「ヒ」と読みます。
「脾」の意味や解説
「脾」には「脾臓」や「もも」という意味が含まれています。
「脾」は肉の象形である「肉月」に「卑」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「脾」は伝統中国医学において、「五臓」の1つに数えられ、腹部の中央辺りにある内臓とされています。
そして、「脾臓」は現代医学において、循環器系内に含まれる臓器のことを指します。
「脾臓」は免疫機能や造血、血液の貯蔵、血球の破壊といった役割を担う臓器です。
「脾」の熟語での使い方や使われ方
・『肝脾』【かんひ】
「肝臓と脾臓」を意味する言葉です。
・『脾腹』【ひばら】
「わき腹」や「よこ腹」を意味する言葉です。
・『脾肉』【ひにく】
「ももの肉」を意味する言葉です。
・『脾腫』【ひしゅ】
「脾臓が腫れて、膨張した状態」を意味する言葉です。
・『肝脾腫』【かんひしゅ/かんぴしゅ】
「肝臓と脾臓が肥大すること」を意味する言葉です。
・『脾疳』【ひかん】
「漢方における小児の慢性胃腸病」を意味する言葉です。
・『脾胃虚』【ひいきょ】
「漢方において、消化機能低下が原因で、いくら食べても太れない病気」を意味する言葉です。
「脾」の名前での使われ方
・『脾野』【ひの】
岡山県や神奈川県、大阪府、愛知県、兵庫県などに見られる日本の名字です。
まとめ
「脾」は訓読みでは「ひぞう」や「もも」と読み、音読みでは「ヒ」と読む漢字です。
そして、「脾」には「脾臓」や「もも」という意味が含まれています。