この記事では、「椹」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに甚で「椹」の読み方
「椹」は音読みでは、「チン」、「シン」、「ジン」と読みます。
また、訓読みで「あてぎ」、「くわのみ」、「さわら」と読みます。
「椹」の漢字の意味や解説
「椹」は「あてぎ」、「桑の実」、そして植物の「サワラ」の意味があります。
「サワラ」とは、ヒノキ科ヒノキ属に分類されている常緑針葉高木のことを言います。
日本固有種で、樹高は30mから40mくらいあります。
「サワラ」の開花時期は4月頃で、実がなる時期は9月から10月頃です。
実は茶色の球形で、種子には両翼があります。
葉は緑色の対生、鱗状葉で芳香があります。
「サワラ」は桶、たらい、米びつなどの器具材や松茸の敷物などに使われています。
「サワラ」は「木曽五木」の一つです。
「サワラ」、「ヒノキ」、「アスナロ」、「ネズコ」、「コウヤマキ」が「木曽五木」になります。
「サワラ」は九州地方で、「アスナロ」とも呼ばれています。
また、英語表記では「sawara」、「sawara cypress」となります。
「椹」の地名や名前での使われ方
・『下椹沢』【しもくぬぎざわ】
山形県山形市にある地名です。
・『椹原』【ふしはら】
奈良県生駒郡平群町にある地名です。
・『東椹木町』【ひがしさわらぎちょう】
京都府京都市中京区にある地名です。
まとめ
「椹」は「木」に「甚」と書きますが、「木」は音読みで「ボク」、「モク」、訓読みで「き」、「こ」と読み、「き」、「立ち木」、「材木」、「木曜日」などの意味があります。
また、「甚」は音読みで、「ジン」、訓読みで「はなは(だ)」、「はなは(だしい)」、「いた(く)」と読んで、「はなはだしい」、「ひどい」などを表しています。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。