石へんに楽と書く「礫」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「礫」の読み方と意味について解説します。
石へんに楽で「礫」の読み方
「礫」の読み方は音読みでは「レキ」、訓読みでは「こいし」「つぶて」です。
「礫」の意味や解説
「礫」とは、「小さくて細かい石」を意味する言葉です。
大きさに関する具体的な定義はありませんが一般的に砂粒よりも小さくて拳よりも小さい程度の石を表します。
学術的な分類では粒の大きさが2ミリ以上で角ばっていない石を指し、粒子が角ばっているものは「角礫」【かくれき】と呼ばれます。
砂と石との中間に位置し主に砂と区別する目的で用いられる言葉です。
種類や成分はさまざまで石としての特性が異なるだけではなく見た目の色合いや重さなど全く異なる種類の石でも大きさがでは待っていれば「礫」に当たります。
学術的な定義以外では小さめの石全般を指す言葉として使われています。
大きな石を砕いたように通常の石と比べて一際小さいことから転じて「粉々に砕けているさま」という意味合いでも使われる表現です。
「礫」の熟語での使い方や使われ方
・『瓦礫』【がれき】
「川原にある小石」もしくは「石ころやコンクリートなど細かく砕けた固いものの集まり」を意味します。
元々は川原にある砂利や小石を指す言葉でしたが、川原の砂利のように建材や木材などが細かく砕けて使えなくなった状態を表す意味で広く使われている言葉です。
・『石礫』【いしつぶて】
「投げつけるのに使う小石」を指します。
投石に使う石のほかタイヤによって跳ね上げられる路上の小石など飛んでくる石全般を指す言葉です。
・『人礫』【ひとつぶて】
「人の体を小石のように軽々持ち上げて投げつけること」を意味します。
力自慢の者が人を軽々投げる様子を表す時に用いられます。
まとめ
「礫」はひらがなで表記されることが多く漢字を見る機会は少ないものの言葉としてはよく使われています。
正確に理解できるよう正しい意味と読み方を知っておきましょう。