立へんに占と書く「站」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「站」の読み方と意味について解説します。
立へんに占で「站」の読み方
「站」の読み方は音読みでは「タン」、訓読みでは「た?つ」「たたず?む」「うまつぎ」「えき」です。
「站」の意味や解説
「站」とは、「立つ」「その場所にずっと立っている」「道の途中にある中継のための施設」などの意味を持つ言葉です。
本来は身を起こして自立することを表す言葉ですが両足で地面を踏みしめて立つ姿だけではなく標識や建物などの物体が立っている様子に対しても使います。
古代の街道には道の途中に馬を乗り継ぐための中継地点となる施設が設けられていました。
急ぎの手紙や荷物などを届ける時にその場所で疲れた馬から元気な馬へと乗り継いでいく役割の施設で、何もないところにたたずむように存在していたところから建物がたっているさまを意味する「站」という言葉で表されるようになります。
元々は馬や物資の中継地点だった施設は次第に人々が行き交う宿場町に発展し、現在では交通の要衝として電車が乗り入れる「駅」を指す言葉です。
えきや宿場町などの中継地点は物流の重要地点であり多くのものがやりとりされることから転じて「站」には「人や物をやりくりする」という意味もあります。
「站」の熟語での使い方や使われ方
・『兵站』【へいたん】
「軍隊における後方活動の総称」です。
軍隊は戦うための組織ですが前線で戦う以上に重要なのが後方支援です。
必要な兵器や武器弾薬の用意はもちろん戦闘員に配給する食料や物資の調達や配分、必要な場所への輸送など後方活動がなければ軍隊は機能しません。
医療体制の構築や施設の建設などあらゆる軍隊の後方活動を総称して「兵站」といい、一般的には軍隊の維持や運用に必要な活動全般を表す意味で使われます。
まとめ
「站」には複数の異なる意味があるのでそれぞれの読み方と意味を理解しておきましょう。