車へんに楽と書く「轢」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「轢」の読み方と意味について解説します。
車へんに楽で「轢」の読み方
「轢」の読み方は音読みでは「レキ」、訓読みでは「ひ?く」「きし?る」「ふみにじ?る」です。
「轢」の意味や解説
「轢」とは、「車輪で踏み潰すこと」を意味する言葉です。
物体の上をタイヤや車輪などで乗り上げて通り下にある物体を踏み潰すことを「ひく」といいます。
「轢」は車輪でひくことを表す言葉で自動車や列車など車輪を転がして移動する乗り物が他の物体の上に乗り上げ押しつぶして通ることを表します。
基本的には車輪で押しつぶす行為のみを指しますが一般的には車輪以外で進む乗り物で押しつぶすことも指し、スノーモービルなど車輪以外乗で押し潰すさまも「轢」です。
本来は車輪や車軸などの部品同士がこすれあって不自然な音を立てる様子を表す「きしむ」の意味で使われる言葉でしたが、現在ではほぼ車でひくことの意味で使われています。
「轢」の熟語での使い方や使われ方
・『轢死』【れきし】
「ひかれて死ぬこと」を意味します。
自動車事故や電車事故など車輪にひかれて命を落とす死に方を表す言葉です。
失血死やショック死など直接の死因にかかわらず引かれたことが原因で死んだ場合のすべてを指す表現です。
車などにひかれて亡くなった死体のことを「轢死体」【れきしたい】といいます。
・『軋轢』【あつれき】
「うまくいかず仲が悪くなること」を意味します。
「軋轢」は「軋」と「轢」のどちらも「きしむこと」を意味します。
人同士の仲がうまくいかず、噛み合わせの悪い部品がギシギシ音を立ててきしむように関係性が悪くなりギスギスする様子に対して用いる表現です。
まとめ
「轢」は日常的にはあまり使わないよくない意味の言葉です。
交通事故関係でよく使われる言葉なので正しい読み方と意味を知っておきましょう。
