金へんに本と書く「鉢」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「鉢」の読み方と意味について解説します。
金へんに本で「鉢」の読み方
「鉢」の読み方は音読みでは「ハチ」「ハツ」で訓読みはありません。
「鉢」の意味や解説
「鉢」とは、「皿よりも大きくて深い広口の器」のことです。
元々は仏道に入り修行するものが使う器のことで人々から食べ物を分けてもらう修行の一つである托鉢に使う器を指します。
一般的には托鉢の器によく似た形の容器全般を指す言葉として使われており、食器だけでなく植木を植える器や魚を飼う水槽として使用する器に対しても用いられる表現です。
全体の形状が人間の頭の形によく似ていることから人の頭を指す意味でも使われます。
頭の中でも一番大きい部分の周りの長さを「鉢」といい、ヘルメットや帽子などかぶるものを選ぶときの目安になります。
「鉢」の熟語での使い方や使われ方
・『植木鉢』【うえきばち】
「植木を植えて育てるための鉢」を指します。
庭や器に植えてある人によって管理される植物のことを「植木」といいます。
植木用の容器は植えた植物が伸ばした根で破損しないよう丈夫な材質で作られ、軽量で丈夫なプラスチック製や趣のある陶器製が一般的です。
・『金魚鉢』【きんぎょばち】
「金魚を飼育するための鉢」のことです。
全体が丸みを帯びた鉢状の飼育容器でガラスやプラスチックなど透明な素材を使い中の金魚の様子を鑑賞できるようになっています。
・『鉢巻』【はちまき】
「頭の周囲に巻きつける帯状の布」を指します。
眉の上あたりにぐるりと巻きつけるもので属する勢力の識別用や決意や気合いを表明するために装着する装身具の一種です。
ほぼ同じ形状で布地に鉄板などを貼り付け防御力を高めた頭頂部用の防具を「鉢金」【はちがね】といいます。
まとめ
「鉢」は我々の身近でも使われている言葉です。
複数の意味を持つのでそれぞれの読みと合わせて憶えておきましょう。