この記事では、「煩」の読み方を分かりやすく説明していきます。
火へんに頁で「煩」の読み方
「煩」の漢字の音読みは「ハン・ボン」で、訓読みは「わずら(う)・わずら(わす)」で、常用漢字外の訓読みとしては「うるさ(い)」もあります。
「煩」の意味や解説
「煩」の漢字には、訓読みにある「わずらう」との意味があります。
この「わずらう」には、「思い悩む」や「いらいらする、あせる」や「上手くいかないで苦労する」等の意味があります。
また、「わずらわす」との意味には、「心配させる、悩ます」や「面倒をかける」や「恥をかかせる」といったニュアンスの意味があります。
この「煩」の漢字の「火へん」は「炎」の象形で、つくりの「頁」は「頭部」の象形から来たものです。
したがって、「煩」の漢字は「悩みで熱が出て苦しむさま」を表しており、そこから転じて「精神的になやむ」ことを意味する漢字として成立しました。
ちなみに同音の「わずらう」には「患う」がありますが、こちらの漢字は「病気になること」を意味し、「煩う」とは意味が異なるので、間違わぬよう注意が必要です。
「煩」の熟語での使い方や使われ方
・「煩」の漢字が「わずらわしい」の意味で使われている熟語:『煩雑』【はんざつ】
「込み入っていてわずらわしいこと」を意味する熟語です。
・「煩」の漢字が「思い悩む」の意味で使われている熟語:『煩悶』【はんもん】
「色々と悩み、苦しみもだえること」を意味する熟語です。
・「煩」の漢字が「思い悩む」の意味で使われている熟語:『煩悩』【ぼんのう】
「仏教用語で、俗念で悩み苦しむこと」を意味する熟語です。
まとめ
「煩」の漢字の音読みは「ハン・ボン」で、訓読みの方は「わずら(う)・わずら(わす)・うるさ(い)」です。
また、「煩」の漢字の意味には、「わずらわしい」や「思い悩むこと」等があります。